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尿糖測定関連の学術発表

尿糖自己定量測定は糖尿病の改善に効果がある〜東南大学(中国、南京市)医学部、孫子林教授のグループが尿糖自己測定による糖尿病改善の利点を最新論文にて発表〜

東南大学、孫子林教授のグループでは、尿糖自己測定(SMUG: Self-Monitoring of Urine Glucose)を血糖自己測定(SMBG: Self-Monitoring of Blood Glucose)と比較した半年間に渡る追跡研究を実施した結果、SMUGが糖尿病患者の自己測定方法として優れていることを見出しました。なお、この内容に関しては"Diabetes Research and Clinical Practice"(電子版)に掲載されました*。
ここでは、論文で発表された内容を紹介いたします。

*: J. Lu, R.F.Bu, Z.L.Su, Q.S.Lu, H.Jin, Y.Wang, S.H.Wang, L.Li, Z.L. Xie, B.Q.Yang, Comparable efficacy of self-monitoring of quantitative urine glucose with self-monitoring of blood glucose on glycaemic control in non-insulin-treated type2 diabetes, Diabetes Research and Clinical Practice, 93(2011)178-189.

1.研究方法


1-1対象
外来の2型糖尿病患者108名を対象とし、図1のようにランダムに3グループに割り付けられました。
 ・尿糖自己測定群(SMUG群) ・・・36名
 ・血糖自己測定群(SMBG群)・・・ 34名
 ・非自己測定群・・・・・・・・・・・・・・ 33名

1-2方法
SMUG群には0〜2000mg/dLまで定量測定が可能なデジタル尿糖計(タニタ社製)、SMBG群には血糖自己測定器(Life Scan社製)が配布され、毎日2回(朝食前の空腹時と朝食後2時間)と週に2回(夕食後2時間)測定するように指示が出されました。また、全ての群で1カ月に1回、病院でHbA1cと空腹時血糖値を測定し、さらに日常の食事・運動・尿糖値、血糖値の記録に基づいて医師より適切な介入が行われました。6ヶ月間追跡調査を行い、尿糖または血糖自己測定が血糖管理に安全かつ効果があるかどうかを検討しました。


   
1-3患者のプロフィール
各グループの研究開始時における患者のプロフィールを表1に示します。ここに示されたように、実験開始時において3群間に有意な差は認められませんでした。

2.結果


2-16か月間の各群の各指標の改善
表2に実験前後のHbA1c、空腹時血糖、BMI等のデータの結果を示します。
2-2SMUG群でのHbA1cの劇的改善
HbA1cの6か月にわたる変化を図2に示します。


SMUG群(紫)は実験開始時には一番高いHbA1cを示していましたが、6ヶ月の実験後では最も低い値となりました。改善効果はSMBG群(緑)は非自己測定群(茶)と比較しSMUG群で最も大きく、SMUG群>SMBG群>非自己測定群の順で大きいことが分かります。
   
開始時から6か月後までHbA1cがどの程度改善したか、変化量を図3に示します。

SMUG群(紫)では非自己測定群(茶)と比較して2倍程度のHbA1cの改善が見られました。また、SMBG群(緑)と比較しても2割程度大きな改善が見られました。
 
   
さらに、6か月後における各群でのHbA1cの分布を図4に示します。

SMUG群では6か月後におけるHbA1cの値が7%の目標を達成した人が58.3%で、SMBG群(41.4%)や非自己測定群(36%)を大幅に上回る結果が得られました。
 
   
2-3患者の測定回数の推移
表3図5に自己測定群が実際に行った測定の回数を示します。患者は毎日朝食前と食後2時間の2回とそれに加えて週に2回の測定をするように指示されていますが、測定回数を増やしても良いことになっています。
指示回数は週に16回、つまり4週で64回です。SMBG群では時間経過とともに測定回数が減っていき、2ヶ月目以降は指示より少ない58回(月間)程度でした。これに対して、SMUG群では2ヶ月目以降は75回(月間)前後まで測定回数が増加しました。つまり、SMBG群では測定回数が指示より1割強少なくなるのに対して、SMUG群では約2割多くなる傾向が見られます。この理由としては、尿糖測定が痛みなどの苦痛を伴わないことが大きいと考えられます。
   

3.結論


今回、論文化された東南大学での試験結果は、2型糖尿病患者の病状改善に尿糖自己測定(SMUG)が優れていることを示しております。
 
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