タニタの業務用体組成計が選ばれるのには、理由があります。
REASON
01
体組成計の仕組み
体組成計はBIA(Bioelectrical Impedance Analysis、生体電気インピーダンス法)と呼ばれる技術を用いて、体組成を評価する方法です。身体に微弱な電流を流し、その際の抵抗値であるインピーダンスを測定し、これと体重や身長などから、機器に搭載されている回帰式(分析アルゴリズム)を介して、体組成が導き出される仕組みとなっています。
タニタ・メディカル諮問委員会
タニタは、1998年に「タニタ・メディカル諮問委員会」を設立いたしました。この委員会には、中立的な立場にある体組成・肥満・栄養学の専門家が所属し、体組成評価技術の発展のために、共同で研究をするとともに、タニタが発信する情報が科学的・倫理的に正しいものであることを保証する役目を担っています。
タニタの体組成分析アルゴリズムは「4C Technology」「カテゴリ別アルゴリズム」「高度なマルチ周波数測定」により、高精度な体組成計測を実現しています。
4C Techonology
タニタの体組成分析アルゴリズムは、現在最も精度が高いとされる4C法(4 Compartment model method)を基準として、その測定データに限りなく一致できるように開発しています。体組成計で広く採用されている「DXAを基準としたアルゴリズム」と比較して、過体重の方やスリムな方、浮腫のある方などの推定精度を向上させることに成功しました。
当社の従来のDXAを基準としたアルゴリズムと比較して、4C Technology(4C法を基準としたアルゴリズム)は整合性を示すR2*1ならびに誤差の程度を示すSEE*2が大きく改善されています。
*1 R2: 決定係数と呼ばれ、数値が1に近づくほど精度が高いことを意味します。
*2 SEE: 推定値の標準誤差と呼ばれ、数値が0に近づくほどバラつきが少なく精度が高いことを意味します。
カテゴリ別アルゴリズム
タニタは、すべての人類を同一の式で分析するのではなく、性別、年代別(小児・成人)、体型別(スタンダード・アスリート)のアルゴリズムで分析を行います。
一例として、タニタでは一般(スタンダード)とアスリートを「区別しない式」と「区別する式」で、どちらの方が統計学的に精度が高いかを検証しました。その結果「区別する式」の方が、精度が高いことが確認されました。特に一般の方とアスリートでは同じインピーダンスでも実際の体組成が異なるため、区別しない場合では誤差が大きくなってしまうのです。
高度なマルチ周波数測定
複数の周波数電流を用いることで細胞内液と外液に分けた精密な計測が可能となります。低周波数、50 kHz、高周波数と3周波数以上を用いるタニタのマルチ周波数体組成計では、この技術を応用した体組成分析アルゴリズムにより、主に加齢によって生じる筋内の組成変化や浮腫による体組成推定誤差を軽減します。
タニタのマルチ周波数体組成計の四肢筋肉量は、外部機関と共同開発したアルゴリズムを搭載しています。この式は論文で公開しており*3、信頼性の高いデータを提供します。
*3 出典:Yamada Y et al. Int J Environ Res Public Health, 2017.
REASON
02
タニタの業務用体組成計による計測値は、ゴールドスタンダードと呼ばれる基準測定法との比較により、高い精度であることが確認されています。
全身脂肪量と筋肉量
タニタのマルチ周波数体組成計による全身の脂肪量と筋肉量は、体組成評価のゴールドスタンダードとされる4C法の結果と比較して99%(R2 = 0.99)の整合性があり、その精度の高さが確認されています。
四肢筋肉量・SMI
タニタのマルチ周波数体組成計の四肢筋肉量は、外部機関と共同開発したアルゴリズムにより、加齢による筋内の組成変化や浮腫の影響を受けにくく、精度が高い計測が可能です。
出典:Yamada Y et al. Int J Environ Res Public Health, 2017.
その他の項目
体水分量や細胞外液量などにおいても、エビデンスデータを公開しています。
世界各国の政府統計ならびに研究事業調査で使用
タニタの業務用体組成計は、日本をはじめ、世界各国の政府統計や政府の研究事業調査で使用されています。
【日本】
2014-2016年 文部科学省 スーパー食育スクール統計調査
2018年 厚生労働省 平成29年国民健康・栄養調査
2019年 環境省 エコチル調査
【海外】
アメリカ 国立衛生研究所
イギリス MRC分子生物学研究所
イギリス 国民健康保険(NHS)
香港 Hong Kong Growth Study
国民健康・栄養調査との比較
平成29年国民健康・栄養調査では、タニタのマルチ周波数体組成計を用いて、65歳以上の筋肉量が計測されました。同じアルゴリズムで測定するタニタの同型機器を用いれば、計測された結果との比較が可能です。
REASON
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タニタでは年間700件以上の保守メンテナンス、修理サービスの実績があります。ご購入機器を永くご愛顧いただけるよう現地点検・修理、お預り対応など、状況に合わせた迅速なアフターサービスを行っています。