PRODUCT STORY

タニタの“家庭用はかり”についている「JISマーク」ってどんなもの?

2024.05.29

JIS(日本産業規格)をご存知でしょうか。詳しくは知らないまでも、JISという単語を聞いたことがある人はきっと多いはず。タニタは2014年に日本ではじめて家庭用はかりで「JISマーク表示制度の認証」を取得しています。そもそもJIS マークとはいったいどういうものなのでしょうか? 今回はタニタ商品を製造している株式会社タニタ秋田のふたりに詳しく聞きました。

プロフィール

株式会社タニタ秋田 生産管理課 小松 順史
1985年にタニタに入社。本社で開発、設計などを経験し、2014年からはタニタ秋田でタニタ商品の生産管理のほか、アルコール関連商品の出荷やトレーサビリティ関係を担当している。
 

株式会社タニタ秋田 品質管理課 伊藤 晴隆
1990年にタニタ秋田に入社後、1991年から2011年までタニタ商品の設計技術に従事したのち、2011年から中国工場に6年半勤務。帰国後の2017年からタニタ秋田で品質管理を担当している。
 


「JISマーク」って?

小松:

平たく言うと、JIS 規格への適合性の認証を受けたときにつけることが可能になるマークです。
体重計、体脂肪計、体組成計、クッキングスケール、ベビースケールといった家庭用はかりは、計量精度や耐久性などのJISの基準をクリアさせる必要があります。

認証にあたっては第三者機関(一般財団法人日本品質保証機構、略称JQA)が、工場での製造や検査がJISに基づき実施されているかといった品質管理体制審査のほか、対象商品をランダムにサンプリングしてJIS適合性試験を実施した上で認証されます。

タニタには、タニタ秋田と中国東莞の2つの生産拠点をもっていますが、その両方でJIS認証を取得しています。


タニタのはかりはこのような体制のもとで製造しており、商品ごとの計量範囲内において精度を保証する商品です。最近発売された商品では「ポケッタブルスケール GRAMIL 」も認証を取得しています。

株式会社タニタ秋田
日本産業規格の番号:JIS B 7613
認証番号:JQ0313010
東莞百利達健康器材有限公司(中国)
日本産業規格の番号:JIS B 7613
認証番号:JQ0313011

▶認証を受けた商品のマークがついた体組成計。「JISマーク」のほかに「丸正マーク」もついています。

「JISマーク」と「丸正マーク」の違いは?

伊藤:

ちなみに「丸正マーク」もこのJIS規格を満たしているものにつくマークです。日本国内で家庭用特定計量器を販売するにはJIS技術基準に適合している必要があり、計量法ではそのことを示すことを販売事業者に義務づけています。この表示がなければ日本国内で販売はできません


丸正マークがつけられるかどうかは、自己申告となりますが、JIS マークは外部から認証を受けるという点で異なります。
 


一度認証されたら終わりではない

伊藤:

一回認証をとったらずっと有効というわけではありません。引き続き認証を得るためには、3年に1回の定期審査が必要です。

 


小松:

定期審査ではJIS規格に基づき、外部機関の審査官立ち合いのもと20ほどの項目を数日かけて実物をひとつずつチェックする試験が行われます。

商品を製造する設備・工程や部品に関しても細かく管理しており、書面にしてJIS認証機関に提出しています。
 

▶タニタ秋田にてある試験を行う様子。防寒着を着て恒温室で試験をし温度に耐えられるかを確認する。


なぜタニタが日本ではじめてのJIS認証を取得したの?

小松:

当時は、計量業界全体で家庭用はかりにおいてもJIS基準を設ける動きがあったと聞いています。ではどこの企業が取得するかという話が出た際、家庭用はかりを日本国内で製造しているのが唯一タニタだけでした。
前例がないだけに、認証機関と当社でJIS取得までの体制を一緒につくりあげていったそうです。
 


厳しい「タニタ基準」

小松:

ここまでJISの話をしてきましたが、実はタニタ社内でも厳しい基準を設けています。JIS基準とは別に実際にはかりが使用される環境や運搬中の状態なども考慮して定めた「タニタ基準」です。

すべてのタニタ商品は、独自の社内基準をクリアしないと販売できません。では社内基準がどれくらい厳しいかというと、JISで定めている規定の想定範囲よりさらに20%から30%くらいの厳しさといったところでしょうか。そのため新しい商品を作るときには、厳しい社内基準をクリアするのが大変ですね。

この基準によって、“高品質のタニタ”を自負しています。ということで、安心してタニタのはかりをお使いください。

 


伊藤:

新商品を製造する際にも、既存の商品と同じような高い品質を確保できるよう商品設計や製造工程に工夫をしています。

妥協せず商品と向き合い製造していますので、購入いただいた方には「タニタの商品を購入して良かった」と思っていただけるように引き続きがんばります。

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