2025.05.26
埼玉県警は高齢者向けの講習や認知機能検査などを行う専用施設「岩槻高齢者講習センター」をオープンしました。同施設の2階部分にはシニアの健康づくり・社会参加のための施設「いきいきデザイン館」が併設されており、ここではタニタの業務用体組成計MC-780A-Nや運動機能分析装置zaRitzを活用していただいています。 「いきいきデザイン館」を運営する担当者は「運転講習だけではなく、健康のために気軽に利用いただきたい」と力を込めて話します。 今回はタニタ商品の導入の経緯や、高齢者の健康づくりの取り組みなどを担当者に聞きました。
公益財団法人いきいき埼玉 いきいきデザイン館ご担当者
公益財団法人「いきいき埼玉」の「いきいきデザイン館」を担当。
健康測定の他、健康に関する講座、生きがい就労に向けたシルバー人材センター紹介、
ボランティア・NPO活動への参加奨励など、高齢者の社会参加・健康づくりを応援するための講座・イベントの企画・実施を担当する。
――「いきいきデザイン館」について教えてください。
2024年5月27日に、全国初となる高齢者講習及び認知機能検査などに特化した専用施設「埼玉県警察岩槻高齢者講習センター」が開所されました。
その2階に設置されているのが、シニアの健康づくり・社会参加のための施設「いきいきデザイン館」です。
運営しているのは公益財団法人いきいき埼玉です。専門的な機器により運動機能や筋肉量を測定できるほか、健康イベントに参加したり、埼玉未来大学*の講座を視聴したりすることができます。
*埼玉未来大学:人生のセカンドステージを自らデザインし、生涯現役で活躍しようとするシニアの「学び直し」と「再チャレンジ」を応援する場として、いきいき埼玉が運営している。
――高齢者講習センター内に「いきいきデザイン館」を新設した経緯について簡単に教えてください。
高齢者講習センター内に「高齢者講習」「認知機能検査」以外の機能も設けることになり、いきいき埼玉では埼玉未来大学をはじめとして、シニア向けの健康づくりや社会参加に関する事業を実施していたことから、「いきいきデザイン館」を設置することになりました。
そのほか、交通安全や口腔ケアを目的とした施設も設置され、他団体により運営されています。
――「いきいきデザイン館」へ、健康チェックのための機器の導入を決めたきっかけや背景について教えてください。
「人生100年時代」といわれている中、シニアの健康づくりが重要になっています。日頃から日常生活の中で健康づくりを意識してもらうために、まずは自分自身の状態を知り気付きを得てもらいたいとの思いから、埼玉未来大学で導入実績のある健康チェックのための機器を導入しました。
高齢者の学び直しの場である埼玉未来大学では、健康づくりがテーマの授業もあり、そこで「MC-780A-N」と「zaRitz」を活用して体組成測定や運動機能測定を実施しています。
――「いきいきデザイン館」での機器の運用方法についてお聞かせください。
1日の測定者数はおよそ55人です。測定される方の年代は70歳代が6割、80歳代が3割となります。
測定をサポートするスタッフが常駐しており、測定の案内、実際の測定の補助、結果用紙の見方の説明をしています。
いきいきデザイン館にははじめて来られる方が多いのですが、徐々に定期的に来られる方も増えつつあります。そういった方には、IDカードを渡しています。
再度はかる際には、アプリ上で「登録モード」を選択。IDを入力して測定し、前回の結果との比較が見られるようにしています。数値に良い変化があると、とても喜んでいらっしゃいます。
――MC-780A-N・zaRitzを活用した健康チェックついて、利用者からの反響をお聞かせください。
通常の健康診断ではなかなかはかれない数値が分かる点がとても好評です。計測した方からは「からだの部位ごとの筋肉量などがわかるのはおもしろい」といった声をよく聞きます。
とりわけ「総合得点」や「部位別の筋肉量」、「バランス(ふらつき)」の項目が注目されています。それらの数値が同年代の平均よりも高いのか、低いのかが気になるようで、みなさんが話をして盛り上がっている光景も珍しくありません。
点数で表示されるのはわかりやすいようで、この健康チェックの結果をきっかけに「これから健康づくりに気をつける」「定期的に運動をする」と宣言して帰る方もいらっしゃいます。
――近隣の自治体関係者などが見学に来られることもあると伺いました。どのような点が注目されているのか、教えてください。
市民向けに健康体操などの普及に取り組んでいる地域包括支援センター・老人福祉センターなどのスタッフや関係者らが見学にいらっしゃいます。
とりわけフレイル*予防に向けた取り組みに関心が高く、意見交換なども行っています。
高齢者の運転講習の受講だけでなく、健康のために普段から気軽にはかりに来る方が増えてほしいと願っています。
*フレイル:加齢に伴い筋力・認知機能等の心身の活力が低下すること。
――MC-780A-N・zaRitzの今後の活用方法についてお聞かせください。
測定結果を踏まえた上で、日常の生活の中でこれからどのようなことに注意していけばよいかをアドバイスできればと考えています。
2025年3月には人間総合科学大学と連携し、同大学の先生に当施設に来てもらい座学の健康講座を開始しました。今後もこうした取り組みを強化したいと考えています。
――シニア向けの健康に向けた取り組みを検討している施設の方にメッセージをお願いします。
「人生100年時代」といわれる中、健康寿命を伸ばすことがとても重要です。そのためにはご自身のからだの状態を知ってもらうことが第一歩です。
新たな気付きを得てもらうために、健康チェックのための機器や「いきいきデザイン館」のような施設を上手に活用していただけたらと思います。
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