食事
2025.06.12
気温が高くなってくる季節に気を付けたいのが「食中毒」。今回は、夏に流行する「細菌性食中毒」について紹介します。
株式会社タニタ 管理栄養士 井上 詩央里
大学卒業時に管理栄養士免許を取得。タニタの健康をはかる技術を通して、老若男女幅広く人々の健康意識を高めたいと思い、2023年に入社。現在は商品企画に携わっている。
食品や添加物、容器を介して体内に侵入した病原体やその毒素などにより起こる健康被害の総称です。主に、胃腸炎症状が数時間から数日以内に現れます。食中毒の原因はさまざまで、発症までの期間や症状、予防方法のほか、流行する時期も異なります。
細菌が産生した毒素の摂取により、吐き気や嘔吐などが発症します。細菌自体は加熱により死滅しますが、毒素は熱に強く、100℃で20分加熱しても不活化しません。また黄色ブドウ球菌は、ヒトを取り巻く環境中にも広く分布し、保菌率は約40%と認識されています。調理前や食事前には必ず手を洗い、食材を十分に加熱しましょう。
細菌が人の腸管内で毒素をつくり、腹痛や下痢を引き起こします。主な原因は、カレーなどの煮込み料理や大量調理食品です。加熱調理後すぐに食べる、やむを得ず作り置く場合は小分けにして急速に冷やし、冷蔵または冷凍で保存する、再加熱の時は良くかき混ぜるなどの対策をしましょう。
主な原因は鶏卵(殻も含む)や食肉で、摂取した細菌が直接腸管を攻撃することで下痢や発熱を引き起こします。細菌は熱で死滅するため、中心部まで十分に加熱(75℃で1分以上)して食べましょう。
食中毒予防には以下の3原則があります。
高温多湿になる暑い季節は、多くの細菌が好む環境になりやすくなります。さらに、食べ物の保存期間が長くなるほど菌は繁殖します。食べ物を保存する際は早く冷蔵・冷凍し、目安の保管期限よりも早めに食べ切るようにしましょう。
胃腸炎症状は大変つらいものです。暑い季節は特に3原則を意識して食中毒を予防し、安心・安全に食事を楽しみましょう!
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