PRODUCT STORY
2025.05.28
タニタは2025年3月、受験勉強やテスト対策など学習時の計測に特化した「学習タイマー(TD-433)」を発売しました。学習の効率を高めるための4つの便利な機能を搭載。限られた時間で受験勉強に励む中高生や資格試験に取り組むビジネスパーソンなどをサポートします。 今回は「学習タイマー」の担当者に、どのような思いを込めて開発したのか、商品誕生までの経緯や使い方のコツなどを聞きました。
INDEX
タニタ株式会社 新商品推進部 谷 建孝
2021年に東京大学を卒業後、新卒でタニタに入社。商品企画部門にて、主にタイマーやキャラクターコラボ商品を担当。「学習タイマー」は初めて立ち上げから携わった商品となる。現在も新たな商品を続々と企画中。
―――学習タイマーの開発に至ったきっかけや経緯を教えてください
日本は学歴社会といわれています。 とくに最近は大学入試改革の影響もあり、中学受験を希望する家庭が増えています。しかし、現代の小中高生は、部活動や習い事、友人との付き合いなどでなにかと忙しく、どうしても勉強する時間が足りないと感じることがあるかと思います。
限られた時間を有効活用するには、ゴールから逆算して学習スケジュールを立て、1日の勉強時間を上手に配分することが必要です。
その第一歩は、自分の勉強時間をはかること。私たちにとって身近な存在であるスマホでも時間をはかることはできますが、多機能であるがゆえにかえって勉強中に気が散る原因の1つにもなります。
「どうしたら学習シーンでもっと使いやすくなるだろう。」そんな思いから生まれたのが、勉強時間の計測に特化した「学習タイマー」です。企画から商品化に至るまで約2年を要し、満を持しての発売となりました。
―――新商品に搭載されている機能や特徴についてお聞かせください
効率的な学習を実現する4つの機能を搭載しています。
「プリセットタイマー機能」は、時間配分に特化した機能です。最大5つの時間を事前に設定できるので、時間を計画的に使う学習がしやすくなります。
「折り返しカウントアップ機能」は、タイマー終了後の経過時間を把握できます。これで、「時間を意識した勉強」が可能になります。反対に、予定よりも早く終わった時は「SKIPボタン」を押すことで、次の設定時間をスタートできます。
「割り込みタイマー機能」は、予め設定しておいた別のタイマーに切り換えて使用できる機能です。休憩や別教科の勉強時間を挟むことで再び集中して勉強に取り組むことができます。
―――どんな方に使ってほしい商品ですか?
メインは入学試験や資格試験に向けて勉強をしている方に活用してもらいたいです。それ以外にも仕事の作業時間や会議、プレゼンテーションをする際の時間配分、運動の際の時間管理にもおすすめです。
勉強では、つい好きな科目や得意科目ばかりを優先しがちですが、プリセットタイマー機能で、苦手科目も漏れなく対策し、バランスよく勉強することができます。
まんべんなく勉強することが結果的に効率よく実力を伸ばせ、全体の得点アップにつながります。長時間の勉強で集中力が切れた時や別の勉強を挟んでリフレッシュしたい時には、「割り込みタイマー機能」を使用します。うまく活用することで、集中して勉強に取り組む時間を延ばすことができます。
仕事で資料などを作っていると、いつの間にか想定以上の時間が経ってしまうことも多いですよね。事前に「何分で、何をする」と決めておくと、自分へのコミットメントになり、モチベーションの維持に役立ちますし、計画どおりに仕事が進んだ時の達成感も大きいです。
アラームが鳴った後に自動で開始する「折り返しカウントアップ機能」は、15分ごとにアラームで知らせてくれます。アラームが鳴った後も時間を意識できるので作業効率を改善するためのヒントを得られます。
また、会議やプレゼンテーションでの時間管理にも活躍できます。音を鳴らさずに光のみでお知らせすることが可能なので、どこでも気兼ねなく使用できます。
筋力トレーニングも勉強と同様で、つい好きなマシンや種目を優先してしまい鍛える部位に偏りがでてしまうことがあります。事前にトレーニング時間を設定できる「プリセットタイマー機能」や、インターバル時間も自由に設定できる「割り込みタイマー機能」を活用することで、全身をバランスよく鍛えることができます。
―――開発時に苦労した点やこだわりについて教えてください
必要な機能を盛り込みつつ、いかにわかりやすく操作できるかというところに苦労しました。多くの要素から取捨選択し、不要なものを削ぎ落としていくことも商品開発においては大事なことだと考えています。いくら機能が優れていても、操作が複雑になってユーザーが使いこなせなければ意味がありません。
また、見た目のかっこよさと実用性を両立する部分も難しかったですね。ユーザーが直感的に操作できるようにデザイナーが苦労して仕上げてくれました。
こうして1つのタイマーとして形になったのは、もちろん自分の力だけでなく、周りの支援や協力があったからこそです。大変な部分もありましたが、最終的には納得する形に落とし込むことができました。
―――使いやすさにこだわったポイントについても教えてください
1つ目は、時間設定の手軽さです。一般的なタイマーの場合、設定時に設定したい時間を超えてしまったら、リセットボタンを押してやり直さなければならないのが面倒ですよね。学習タイマーは、ダイヤルを左右に回すだけで時間をプラス・マイナスすることができます。
2つ目は、アラームについてです。受験生は、自宅だけでなく、図書館や自習室、カフェなどいろいろな場所で勉強しており、静かな場所では音が鳴り響くと使いにくいですよね。
自宅で勉強するにしても、けたたましいトーンだと、アラームが鳴るたびに集中力が削がれてしまいます。学習タイマーは、他のタイマーと比べて音量が控え目で、音の長さも0.5秒と短くする工夫をしました。またLEDを搭載しているので音を鳴らさずに光のみでお知らせすることもできます。
3つ目は、デザインについてです。机の上に置いた時に表示を確認しやすいよう、背面に角度をつけ、ディスプレイの明るさにもこだわりました。またコンパクトなサイズなので、ペンケースに入れて持ち運ぶのにもぴったりです。勉強の相棒にしてもらえると嬉しいですね。
―――購入を検討している方にメッセージをお願いします
自分の大学受験を振り返ると「合格できるかどうか」は、いかに集中して勉強に取り組めるかにかかっていたといえます。私自身はスマホのタイマー機能を使っていましたが、やはり誘惑がつきまとっており、使い勝手の悪さを感じることもありました。
今回、学習タイマーを商品化するにあたり、自身の経験を活かして新しい勉強スタイルの提案をしたいと考えました。「時間が足りない」という方にこそ、学習タイマーで時間をはかりながら計画的に勉強する習慣をつけてほしいと思います。この学習タイマーが少しでも皆さんの力になれることを願っています。
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