PRODUCT STORY
2023.04.26
住宅建材メーカーの城東テクノ株式会社とタニタは共同で、体組成計付き高気密型床下点検口「NORNE(ノルネ)」を開発しました。城東テクノより2022年9月1日から販売中です。 床下点検口は、読んで字のごとく床下の点検をするための入り口。ここに体組成計を組み込むことで、体組成計を出し入れすることなくスムーズに計測できるようになりました。 今回は実際にご自宅にNORNEを導入している方のお宅へ伺い、その使い心地をレポートします。
合同会社サウザンスマイルズ
タニタのグループ会社。社名にもなっている「もうあと1000人を笑顔に」という理念のもと、ウェブサイトの運営やモジュールの開発などを行っています。
サウザンスマイルズ ウェブサイト:
一戸建ての住宅の床で見かけることの多い「床下点検口」。床のフタを開けると漬物とかが出てくる、あの“秘密の押し入れ”です。私も祖母の家にあって、幼いころあれを開けてもらうとワクワクしながら覗き込んでいました。
そしてこのたび、私が長いあいだ「秘密の押し入れか秘密基地への入り口」だと思っていたあの窓の正体が判明。それは、床下などの配線や配管を点検するための入り口でした。床下に白アリがいないか、湿気の有無を確認する、いわば「住宅の健康の入り口」だったわけです。
ふだんは入り口の上に別売の「収納庫」を設置して床下収納としている人も多いため、備蓄品や漬物が入っているイメージが大きかったようです。
今回紹介する 「NORNE(ノルネ)」は、 床下のメンテナンスに不可欠な床下点検口のふたの部分と体組成計を一体化し、フラットな床面に体組成計の機能を加えた新機軸の商品。計測する際にそのつど体組成計を出し入れする必要がなくなり、日常の生活動線の中で手軽に健康管理に取り組めるのが特徴です。
商品化にあたっては、体組成計測の中核技術である「タニタアルゴリズム」の提供を含め、タニタの技術陣が全面協力して共同開発を進めました。
タニタは体組成計の機能部分を担当していますが、計測するとき以外は「床」として踏まれるため、耐久性を高める必要があります。そこで、業務用の機器と同等の部品を使用するとともに設計を工夫することで、「体組成計」としての精度・機能と「床」としての安全性を両立させました。
一方で城東テクノの高気密型床下点検口は、荷重を面で支える独自構造で、踏んでも、キシミ、ガタツキが生じません。この構造により、床の強度を保持しながら、正確な体組成計測を実現しています。
「床に体組成計を埋めこむ」というアイデアの実現には、両社のプライドと努力がありました。そう、この「NORNE」は両社の技術がたくさん詰め込まれた、まさに技術の結晶です。
▲床面とフラットなので体組成計部分の上を歩いても違和感がありません
NORNEの計測項目は「体重」「体脂肪率」「筋肉量」「筋質点数」「内臓脂肪レベル」「推定骨量」「基礎代謝量」「体内年齢」「体水分率」「BMI」の10項目。計測データはブルートゥース通信でスマートフォンに転送し、対応のアプリで管理することができます。
もちろんタニタの体組成計の上位モデルであるデュアルタイプ体組成計をベースにしているため、精度の高さもお墨付きです。
ちなみに一応ボタンもついていますが、乗るだけで登録された4人までを自動判別する「乗るピタ」機能を搭載しているので、普段は触れる必要がありません。
体重は100g単位ではかれます。
今回は、実際にご自宅にNORNEを導入されている方のお宅に伺いました。
ご協力いただいたのは、リフォームの際にNORNEをご自宅に導入された新沼さん。浴室の入り口を兼ねる洗面所の床下点検口にNORNEを設置されています。
▲バイクのガレージ付きのご自宅です
NORNEの本体色はホワイト。床の色と同系統の色味ではあったものの、全く同じ色ではなかったため、床の色と合うかが不安でした。
万が一のためにNORNEに変える前の床下点検口のふたも保存しておいたのですが、導入してみると思ったよりすぐ慣れました。そのため、前のふたは使っていません。
▲実際の様子。普段はこの上にバスマットを乗せているそう
趣味でバイクに乗るので、レース前は集中的にからだを絞っていました。そのため、導入前も体組成計にのる頻度は多いほうだったかもしれません。1日に2回計測するのを3~4カ月続けていたこともあります。
今は床に埋め込まれているので、さらにはかる頻度が増えましたね。1日に2~3回、それも毎日に近いくらいの頻度ではかっています。
普段はNORNEの上にバスマットを敷いているので、こうやって足でスッとバスマットをよけて体組成計に乗っています。
▲実際に計測するときの様子を再現してもらいました
NORNEを導入する前は計測記録を紙に書いていたのですが、今はアプリで管理ができるのですごく便利ですね。
NORNEの導入前は「それ、必要なの?」と疑問に思っていたようですが、いざ導入してみると「意外といいね」という反応に変わりました。
それまでは体組成計を床の上に置いていたので、掃除をするときの妨げになっていたようです。体組成計が床に埋め込まれ、段差も目立たないので掃除もしやすくなったと言っていました。
▲新沼さんと愛車のバイク。レース活動をされており、全日本スーパーモト・S1プロクラス8位の実力の持ち主です
NORNEは、現在は一戸建て住宅への設置がメインとのこと。
これから新築やリフォームをお考えの方、住宅の入り口を、住んでいる人の健康の入り口にしてみませんか?詳細は城東テクノのページからご確認ください。
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