薬局もホテルもスポーツ施設も!タニタカフェのコラボが広がり続ける理由

2025.08.20

食事メニューイメージ

「食べて健康に。おいしくて、にっこり。」をコンセプトに掲げ、展開を進める「タニタカフェ」。調剤薬局やホテル、外食系企業など異業種と協業し、新たな健康への接点を各地に広げています。 本記事では、タニタ食堂との違いや、異業種とのコラボによって生まれる相乗効果について、出店を統括する店舗マネージャーに聞きました。

回答者プロフィール

プロフィール画像

株式会社タニタ食堂 営業本部 店舗マネージャー 内堀 直樹
2022年に入社。「タニタカフェコレド室町店」の店長として店舗運営全般業務に従事する。日々の店舗業務に加え、一部の加盟店対応も行う。新店舗の立ち上げ準備やオープン後の営業フォロー、衛生管理なども担当。
 


タニタ食堂とは一味違う!「タニタカフェ」とは?

――まずは、タニタカフェの概要について教えてください。


タニタカフェは、「食べて健康に。おいしくて、にっこり。」というコンセプトのもと無理なく取り入れられる健康的な食事を提案している、タニタ発のカフェ業態です。
 

特徴的なのは、175グラムの野菜を1食で摂れるメニュー設計です。厚生労働省が示す1日の野菜摂取目標量350g(成人)の約半分にあたります。野菜不足や栄養バランスの偏りを補うため、多様な食材をふんだんに使い、噛みごたえや火入れの加減にも工夫を重ねています。
 

とくに人気なのは、見た目も楽しいワンプレートメニュー。ほかにもフォーやカレーなど、カフェらしい華やかさと外食ならではの満足感を大切にしながら、食後に「おいしく食べて、からだにもやさしい」と感じてもらえる食体験を目指しています。

提供メニューイメージ

――タニタ食堂とはどんな違いがあるのでしょうか。


タニタ食堂とタニタカフェは、どちらも健康を軸としたブランドですが、対象とする利用者やアプローチ方法には違いがあります。
 

タニタ食堂は、従業員の体調管理を目的に始まった社員食堂が発祥で、カロリーや塩分、野菜量などを細かく設定した一汁三菜の定食スタイルが基本です。健康意識の高い方に、あらためて食の大切さを感じていただく場になっています。
 

対してタニタカフェは、「こころの健康」をテーマに「おいしさ」や「楽しさ」を重視し、トレンドも積極的に取り入れ、多彩なラインアップをそろえ提供しています。
 

提供場所も間口を広げており、フードコートや商業施設にも出店することで、健康意識が高くない方も含めて、広く健康食を体験する機会を増やしています。
 

食事のついでに健康チェック。タニタカフェ流「食べて、はかる」の新習慣

――タニタカフェでは、食事に加えて業務用体組成計での計測サービスも展開していますが、詳しく教えていただけますか?


少子高齢化やライフスタイルの変化などに伴い、健康づくりの視点から体調管理や予防医療への関心が高まっています。そうした背景を踏まえ、タニタカフェの一部店舗では、ご自身の体脂肪率や筋肉量、水分量などの体組成を、食事とあわせて確認できる計測サービスの提供を始めました。
 

設置されている業務用体組成計「MC-980A-N」「MC-780A-N」は、タニタの体組成計測技術を集約した「TANITA 4C Technology」を搭載しています。からだの厚みや体積など体格の個人差の影響を少なくすることができるため、より高い精度で体組成の計測が可能であり、幅広い来店層にも対応できます。
 

業務用体組成計を使用する女性の後ろ姿

実際に、タニタカフェと調剤薬局が連携した店舗では、業務用体組成計や血圧計を備えた「ヘルスケアコーナー」を設置しています。管理栄養士が常駐している店舗もあり、食事や睡眠についての相談も可能です。調剤薬局・カフェどちらの利用者も気軽に立ち寄れるため、健康管理が日常の習慣として定着しやすくなっています。


異業種とのコラボで広がる「●●×タニタカフェ」

――タニタカフェの店舗ごとの違いについて教えてください。


現在、タニタカフェは全国に40店舗ほどありますが、うち9割近くが異業種や外食系企業との連携によって生まれた「加盟店」です。直営である「タニタカフェコレド室町店」を基点に、連携先の企業の健康志向を取り入れたブランドづくりをサポートしています。タニタが長年培ってきた知見や実績と、連携先の企業がもつ個性や強みをかけ合わせ、新たな価値を創出することが目的です。
 

提供するメニューは店舗ごとにさまざまです。生パスタや焼きたてピザなど本格料理を主役にした店舗もあれば、タニタカフェのメニューをベースに、地域の特色を加えているケースもあります。いずれも、各企業のニーズやコンセプトに寄り添いながら、タニタカフェらしさを活かしたメニューを展開しています。
 

連携先の企業の業種は多種多様です。サッカーチームのクラブハウスやスポーツ施設、ホテルなど、ジャンルや業態は問いません。とくに近年は、クリニックや調剤薬局との連携や、外食系企業とのコラボを推進中です。
 

クリニック・調剤薬局との連携で「健康」の導線をつくる

――なぜ、近年クリニックや調剤薬局とのコラボが進んでいるのでしょうか。


医療分野では、症状が出てから対応する「治療」よりも、病気になる前にケアを行う「未病」の考え方が広がっています。医食同源という言葉があるように、食生活と健康は切っても切り離せず、未病とも親和性が高い分野です。


こうした背景から、クリニックや調剤薬局を訪れた方が、ヘルシーでおいしい食事を気軽に楽しむための空間として、タニタカフェとのコラボが実現しました。
 

オールカフェ×タニタカフェの店内の画像

たとえば、広島県内で4店舗を展開する「オールカフェ×タニタカフェ」では、医療モール内にタニタカフェを設け、「診察帰りや待ち時間に立ち寄れるカフェ」として地域の健康づくりを支えています。

 

診察のためにモールを訪れた方が、そのままカフェでバランスのよい食事を楽しむことで、自然と健康への意識が高まることが期待できます。また、カフェに併設されている、タニタの業務用体組成計や血圧計などを設置したヘルスケアコーナーで計測していただくことも可能です。
実際、カフェの利用をきっかけに体調の変化に気づき、受診につながるケースも少なくありません。
 

さらに、クリニックや調剤薬局が集まるという強みを活かし、管理栄養士による相談会やセミナーも実施。高い健康リテラシーをもつ方々が、より前向きに自分のからだと向き合えるような場として親しまれています。
 

外食系企業に「健康」の視点をプラスして、新たな客層を開拓

――続いて、外食系企業や商業施設とのコラボについて、教えてください。
 

健康的な食事の大切さは、多くの方が実感しています。それでも外食時には、満足感やボリュームを重視したくなる場面もあり、「わかっていても実践が難しい」と感じる方も少なくありません。
 

そうしたなかで、幅広い客層のニーズに応えたい外食系企業が健康的なメニューを効果的に取り入れる手段として、タニタカフェとのコラボが進んでいます。

 

提供メニューイメージ

たとえば、ローストビーフやミートソースなど、肉料理を得意とする飲食店「potto」とタニタカフェがタッグを組んだ「食堂カフェpotto×タニタカフェ」。
同店では、従来「potto」が展開しているメニューに加え、発酵食品を取り入れた新メニュー「vegeplate」をタニタカフェと共同で開発し、提供を始めました。結果として、「肉料理を楽しみたい」という客層に加え、「健康に気をつかった食事がしたい」という新たな客層の獲得につながっています。
 

こうした外食系企業との連携は、ショッピングモール内などへの出店が多く、なかにはキッズスペースを備えた店舗もあります。ファミリー層を意識したメニュー設計により、新たな利用者の開拓に結び付いています。
 


未来の健康づくりをサポートするために

――今後の展望について教えてください。


まずは、現在進めている医療機関や調剤薬局、外食系企業などとの連携を拡大し、地域に根ざした取り組みを引き続き育てていきます。
 

さらに、積極的に店舗の出店を行っていきつつ、今年2月にリリースしたオフィス向けの冷食事業「タニタカフェ at OFFICE」を元に、調剤・ドラッグストアなどでもセルフカフェを展開していきたい、という思いがあります。普段の通勤や通学、買い物などの合間に立ち寄れるスペースで、健康的なメニューを楽しみながら業務用体組成計や血圧計でセルフケアができるような場所です。もし実現できれば、健康づくりの選択肢がより広がるのではないでしょうか。
 

また、最近は海外からの問い合わせも増えてきました。現地の味や文化を尊重しながら、健康的な視点を加えるといった展開も見え始めており、今後の広がりに期待しています。

 

業務用体組成計、電子レンジ、冷蔵庫が設置されたオフィスのイメージ

――最後に、タニタカフェとの連携を考えている企業様へメッセージをお願いします。


タニタカフェとのコラボは、単にメニューのラインアップを広げるだけの取り組みではありません。タニタが蓄積してきた栄養設計や知見を活かし、食の選択肢を増やすことで、利用者の健康をサポートする取り組みです。
 

さらに、連携先の企業様のブランドに「健康志向」という軸が加わることで、これまで接点の少なかった層にも新たにアプローチしやすくなるはずです。また、社会課題に向き合う企業としての姿勢が認知され、商業施設でのテナント誘致や物件交渉でも、評価がプラスに働くケースは少なくありません。
 

健康支援、ターゲット層拡大、ブランド価値向上。こうした相乗効果が見込める取り組みにご興味をおもちの企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせしてください。
 

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