
タニタの考える健康
2026.08.26

本シリーズでは、健康・長寿のサイクルを目指すために知っておきたい、フレイルの基礎知識や対策方法について解説します。 今回は、フレイル・サルコペニア、フレイルサイクルについて詳しくご紹介しています。
さて、みなさんは、ずっと健康でいるためのフレイル対策してますか?フレイル(虚弱)とは主に「加齢により、身体が弱った状態」のことをいいます。
フレイルとは、健常と要介護の中間的な状態であり、要介護に移行するリスクが高い一方、適切なケアによって健常な状態へと戻ることが可能だといわれています。
身体機能の低下だけでなく、閉じこもりがちになる(社会的)、意欲や認知機能の低下(精神的)など、フレイルは多面的な要素が含まれます。

「筋肉量の低下に加えて、筋力・身体機能の低下」のことをサルコペニアといい、それがフレイルの主要な要因となります。
【原因】
加齢以外にも、エネルギーやたんぱく質などの摂取不足、
身体活動量の減少、疾患
【影響】
転倒・骨折、移動能力低下、日常生活が困難になる、
死亡率の上昇、各種疾病など
ここではフレイルの中の身体的要素について説明します。
「加齢や疾病が原因で食欲不振になる」 → 「体重減少を伴う低栄養状態となる」 → 「筋肉量や筋力が低下する」 →
「疲れやすくなり、歩くのが遅くなったり動きたくなくなる」 → 「エネルギーも消費されない」 → 「食欲がわかない」 →・・・・・
この悪循環をフレイルサイクルといいます。
日本人高齢者のうち、フレイルが8.7%、プレフレイルは 40.8%。女性、高齢、社会経済的状態や健康状態が悪いほど、フレイル割合は高い傾向があることが報告されています。
75歳以降ではフレイルが原因で介護が必要になる方が増加しています。
フレイルは高齢者だけの問題ではありません。40代からは「プレフレイル」に注意しましょう。
オーストラリアの研究チームは、40代の45%にフレイルの前段階である「プレフレイル」が見られることを報告しています。
参考文献:
・荒井 秀典,フレイル診療ガイド(2018年版),日本老年医学会,2018年
・Murayama H、Kobayashi E、Okamoto S ほか,National prevalence of frailty in the older Japanese population: Findings from a nationally representative survey,Archives of Gerontology and Geriatrics,2020年
・「国民生活基礎調査」(平成28年),統計情報・白書,厚生労働省,2016年
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/
・Gordon SJ et al., "Pre-frailty factors in community-dwelling 40-75 year olds: opportunities for successful ageing",2020年
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