
食事
2026.10.16

脂質はよく悪者にされがちですが、必ずしもそうではありません。脂質の中には、私たちの健康維持に欠かせない成分も存在しています。脂質の正しい知識を身につけて、日々の食生活に生かしましょう。

株式会社タニタ 管理栄養士 丹治 香理
食と健康に関する仕事がしたいと考え、2023年12月にタニタ入社。
現在は、タニタをより多くの方に知ってもらうべくWeb関連の業務に従事している。
脂質は水に溶けず有機溶媒に溶ける成分の総称で、糖質、たんぱく質と同様に私たちが生きていくために必要なエネルギーを作り出す栄養素の一つです。その他、細胞膜や生理活性物質の構成成分でもあります。
脂質を構成する主成分は「脂肪酸」と呼ばれ、構造的な違いから「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類されます。飽和脂肪酸は常温で固まりやすく、不飽和脂肪酸は常温で液体になりやすいという特徴があります。さらに不飽和脂肪酸は「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分けられます。
必須脂肪酸は私たちが生命を維持する上で不可欠といわれていますが上述の通り体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。他の脂肪酸と同様、構造的な違いから大きく2種類に分類されます。
巷でよく聞く「DHA」や「EPA」は」n-3系脂肪酸の一種。動脈硬化の予防や、血液中の中性脂肪を下げる働きがあるといわれています。
体内では作れない必須脂肪酸は食事から取る必要がありますが、健康効果があるとされている脂肪酸を取ろうと特定の油や食品に頼ってしまうと、過剰摂取など食事全体のバランスを崩しかねません。
脂質は避けるべき悪者ではなく、量と質のバランス次第で健康を支えてくれる大切な栄養素です。青魚や植物油、ナッツ類など多様な食材から、必要な脂肪酸をバランスよく取りましょう。
参考文献:
・市育代,不飽和脂肪酸,健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~,厚生労働省,2026年1月15日
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-031
・脂質による健康影響,農林水産省,2025年1月9日
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_eikyou/fat_eikyou.html
・脂肪酸,トランス脂肪酸に関する情報,農林水産省,2024年12月20日
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_kihon/fatty_acid.html
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