
PRODUCT STORY
2026.10.21

2026年10月29日に発売するアラジン×タニタ「グラファイト グリル&トースター」には、魚料理を中心とした全16品のメニューを収録したレシピブックが付属しています。掲載しているレシピを一から考案したのは、タニタ栄養研究所の栄養士・管理栄養士たち。家庭の食卓に魚をもっと取り入れてほしいという想いから、おいしさと手軽さにこだわって試作を重ね仕上げました。 本記事では、タニタ栄養研究所のメンバーへのインタビューを通じて、レシピブックの開発秘話をご紹介します。
INDEX

株式会社タニタ 栄養研究所 管理栄養士
タニタ栄養研究所は、株式会社タニタやグループ会社の株式会社タニタ食堂に在籍する栄養士・管理栄養士などで構成する「食」と「栄養」の専門機関。研究開発や食・運動のサービス提供で培ったノウハウを生かし、健康づくりやからだづくりに関するさまざまな情報を発信している。
健康的なレシピの考案や、プロサッカーチーム・プロバスケットボールチームなどプロアスリートの栄養サポートにも取り組む。
「グラファイト グリル&トースター」は、アラジンのブランドで知られる株式会社千石とタニタとのコラボ商品です。日本エー・アイ・シー株式会社(兵庫県加西市、代表取締役・千石滋之)が展開する「アラジングラファイトトースター」の最上位モデルをベースに、タニタ専用プログラムの「焼き魚メニュー(冷蔵/冷凍)」「干物魚メニュー(冷蔵/冷凍)」を搭載しています。
――はじめに、「グラファイト グリル&トースター」に付属するレシピブックについて教えてください。
タニタ栄養研究所:
今回発売する「グラファイト グリル&トースター」には、タニタ栄養研究所の栄養士・管理栄養士が一から考案したレシピを掲載したレシピブックが付属します。レシピブックには、全16品のメニューを収録しており、パンと魚を組み合わせたサンドが3品、魚の主菜が11品、スープが2品掲載されています。
レシピを考えるにあたって意識したのが、「魚料理のレパートリーを増やすこと」「手間をかけずに簡単に作れること」です。タニタが行った事前の調査で、魚の調理において調理工程の面倒くささや調理中のにおいが出てしまうことに加えて、調理レパートリーの少なさなどに悩むことが多くあることが分かりました。そこで、家庭でもなじみのある魚や材料・調味料を使い、簡単にレパートリーを増やせるレシピをそろえました。
魚や一緒に使う食材の栄養成分、そしてからだの中での作用などをタニタ栄養研究所ならではの視点を踏まえて解説する栄養コメントを添えた点がこのレシピブックの大きな特徴です。
――レシピブックが生まれた背景を教えてください。
タニタ栄養研究所:
出発点にあったのは、「もっと魚を食べてほしい」という想いです。タニタ栄養研究所では、からだに必要な栄養素をさまざまな食材からバランスよく取ることをおすすめしています。「グラファイト グリル&トースター」の開発にあたって、タニタ栄養研究所として何が貢献できるかを考えたとき、行き着いたのが、栄養にも配慮した子どもから大人までおいしく食べられるレシピを提供することでした。
実はタニタ栄養研究所ではレシピブックの開発以前から、子どもがいるご家庭での魚の喫食頻度について気になっていました。というのも昨年、出前授業で小学校に伺った際、給食で魚の残食がとても多いという状況を目にしたのです。もしかしたら、家庭で魚の登場頻度が少なく子どもたちが魚を食べ慣れていないのではないか?普段から口にする機会が少ない食材であるために、給食で出てきてもなかなか箸が進まないのではないか?と考えていました。
ご家庭で子どもに食べてもらう機会を増やすためにも、調理の手間やにおいから食卓に登場しにくくなった魚を、この新商品とレシピの力で、もう一度身近なものとして届けたいと考えました。
――レシピ開発で意識したポイントを教えてください。
タニタ栄養研究所:
ポイントは大きく5つあります。「おいしさ」「手軽さ」「彩り」「栄養」、そして「使用する魚の選定」です。本商品を使うことにより魚料理を家庭でおいしく、無理なく、毎日の食卓に取り入れていただけることを前提に、この5つを軸にレシピを組み立てました。
1つ目は「おいしさ」の工夫です。独特な調味料や強い辛みは避け、なじみのある味付けや食材で、子どもにも食べやすい仕上がりにしています。魚は下ごしらえで、お酒に漬ける、塩こしょうを振るといった、魚のくさみをできる限り抑える工夫も取り入れました。また、おいしさを担保しつつ日々の食卓で無理なく作れるように、特別な材料ではなく、普段から家庭でもなじみのある食材や調味料を使用しています。
2つ目は「手軽さ」の工夫です。魚料理は、焼き加減を見ながら火元につきっきりになりがちですが、本商品は、食材を下ごしらえしてトースターにセットし、メニューを選べば、あとはおまかせで完成します。また調理中の手間も考え、トースターでの加熱中に何度も出し入れしなくて済むようシンプルな工程にして、野菜を入れるタイミングも工夫しました。調理中に手をかける時間を減らし、ほかの家事と並行して進めやすくすることも目指しています。焼き上がりを待つ間に副菜を作ったり、洗い物をしたりできるようにすることで、家事や調理全体の効率化につながると考えています。
3つ目は「彩り」の工夫です。味の前に、まず見た目で「おいしそう」「食べてみたい」と思えることが、おいしく食べるための前提だと考えています。特にサンドレシピは、見た目の彩りにこだわったレシピで、野菜の種類、ソース、野菜の切り方、サンドする順番なども試行錯誤しました。サンド以外の焼き魚の添え物などについても見た目が単調にならないように工夫しました。料理や食卓が華やかだと、食事の際の会話が弾み、食べることを楽しむことができます。食事を楽しむことで、結果として時間をかけて食べることができ、食べ過ぎの防止やよく噛むことによるメリットにもつながっていくと考えています。
4つ目は、「栄養」の工夫です。栄養面では「塩分・野菜・脂質」の3点に配慮しています。塩分は、魚自体に含まれる塩分も考慮しながら、物足りなさを感じないように香りのよい別の食材や調味料などを活用するなどの工夫をしています。またサンドなどの単品で召し上がるものについては、しっかり野菜の量を取れるけれども、食べやすくなるよう酢キャベツやにんじんラペをサンドするようなひと手間を加えています。『「栄養」を考えつつ、日々の食事の中で無理なくおいしく続けていただけるように。』を意識し工夫しています。
5つ目は、「使用する魚の選定」の工夫です。鮭・さば・たい・ぶりなど、スーパーで手に入りやすく、家庭での登場頻度が高い魚を中心に選んでいます。魚料理の定番であるさばのみそ煮やぶりの照り焼きに加え、「たいのアクアパッツァ風」のようにハレの日に映えるメニューや、「たらのタンドリー風」といった新しいレパートリーに加えたくなるレシピも盛り込みました。日常使いからパーティー使いまで、幅広いシーンでお楽しみいただけます。
▲左:「たいのアクアパッツァ風」、右:「たらのタンドリー風」
――最初に取り組んだのは、どのメニューだったのでしょうか。
タニタ栄養研究所:
今回のメニュー考案は、「魚を使うこと」「新商品のトースターで作ること」という2つの条件が前提としてありました。そのため、「トーストがおいしく仕上がる」「タニタ専用プログラムでおいしい魚が焼き上がる」という2つの強みを最大限に生かせるメニューとして先ず、フィッシュサンドに取り組みました。
強みを生かすという観点だけではなく、パンを食べる方が増えている世の中の傾向も受けタニタからの新しい食の提案として、「魚をおいしく、おしゃれに食べる」ということも意識した3品のレシピを掲載しています。
中でも「レモン香る彩り野菜のさばサンド」は、多くのメンバーがぜひ入れたいと声をそろえ、レシピを考案し始めた当初から必須メニューになっていました。ただ、今まで行ってきたレシピ考案は、主食をごはんとしたものが多かったため、まず調査から始めようということになり、さばサンドに定評のあるお店へ実際に食べにも行きました。そのあと社内のテストキッチンで何度も試作と試食を行い、サンドに入れる野菜の分量や水っぽさを低減するための工夫、レモンの風味をより強く感じてもらうための分量やソースに入れるハーブなど納得いくまで調整しました。
「たらのバジルグリルサンド」と「鮭とアボカドのハニーマスタードオープンサンド」も食材の組み合わせや味わい、見た目、野菜の分量などにとてもこだわって作成したレシピなのでぜひ、味わっていただきたいです。
▲左から「鮭とアボカドのハニーマスタードオープンサンド」、「たらのバジルグリルサンド」、「レモン香る彩り野菜のさばサンド」
――試作はどのように進められたのですか。
タニタ栄養研究所:
タニタ栄養研究所の管理栄養士をはじめ10人ほどで、約1カ月にわたって毎日4~5品の試作を続けました。当初のレシピ候補は、現在レシピブックに掲載している16品の倍以上。テストキッチンで試作を重ねながら、「家庭で手に入る食材で手軽に作れること」「このトースターの強みが生きること」「栄養のことも考えつつ掲載レシピ全体のバランスが取れたものであること」の3点を物差しに、レシピを絞り込んでいきました。
――レシピ開発を進めていく中で、とくに苦労された点はどこですか。
タニタ栄養研究所:
苦労したのが、ほどよい食感を残すための加熱時間の見極めです。タニタでは「噛む」ことをとても大切にしており、とくに子どもの発達において重要だと考えています。野菜にしっかり火を通すと柔らかくなり過ぎてしまい、噛み応えや食感がなくなってしまいます。
そこで、料理の中でも食感を残したい部分と、火をしっかり通したい部分を確認し、食材の切り方や加熱時間を分単位で細かく調整するとともに、手間がかかり過ぎないシンプルな手順になるようにしています。手順どおりに作れば、同じ食感と仕上がりを再現できます。
――実際にこのトースターを使ってみて、とくに良いと感じた点はどこでしょうか。
タニタ栄養研究所:
栄養研究所の私たちは、レシピの試作で何度もトースターを使用しているのでこの商品の良さを誰よりも知っている自信があります(笑)。
特に良いなと思った点は、冷凍の魚を凍ったまま入れてもボタン一つで焼けて、おいしく仕上がることです。解凍する必要がないので、手間が省ける上、魚を触る時間が短く、手にもにおいがつきにくい。さらに、魚を焼いた後に同じトースターでパンを焼いても、におい移りが全く気にならないのも大きな魅力と感じています。
――どのような方に、どのように使っていただきたいですか。
タニタ栄養研究所:
魚に含まれる栄養素は健康によいとは思いつつも、調理の手間や後片付けの大変さから、食卓に魚が登場する機会が減っているご家庭で、ぜひ活用してほしいです。この商品と冷凍の魚や干物をストックしておけば、料理が面倒な日も焼くだけで主菜が完成するので、大いに活用していただけると考えています。
また、食卓に魚が登場することは、子どもの食育に直結すると考えています。幼い頃から魚を食べる習慣があれば、将来一人暮らしをしたり家庭を持ったりした際にも、自然と魚を選ぶようになるのではないでしょうか。このよい連鎖が続いていけば、魚の消費量減少にも歯止めをかけられるのではないかと考えています。
食育は学校での授業だけではなく、毎日の食生活から育まれる部分がとても大きいです。このトースターがご家族の食への興味関心のきっかけづくり、ひいては健康づくりへの一助になれば嬉しいです。
――レシピブックの中で、特におすすめの一品を教えてください。
タニタ栄養研究所:
私たちの一押しは、パンと魚を一緒に楽しめるフィッシュサンドです。パンを焼くトースターで魚も一緒に焼けるという、このトースターならではの強みを生かしたメニューです。断面の彩りも美しく、子どもにも食べやすく仕上げています。普段はあまりない組み合わせかもしれませんが、ぜひこの商品をきっかけに試していただき、「おいしい」と感じてもらえたら嬉しいです。
メンバーの間では、サンド以外にも、身がふっくらと仕上がる「めかじきのトマトチーズ煮」がとても評判でした。ソースを多めに作ってパスタに絡めて食べてもおいしく、アレンジも楽しめるレシピとなっています。
▲「めかじきのトマトチーズ煮」
――最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いします。
タニタ栄養研究所:
タニタ栄養研究所としては、たんぱく質源が肉に偏りがちな現代の食生活のなかで、魚・卵・乳製品・大豆製品など、さまざまな食材からバランスよく取っていただきたいと考えています。特に魚は、子どもから高齢者まで、幅広い世代の食卓に取り入れていただきたい食材の一つです。
だからこそ、魚を入れて焼くだけで仕上がる本商品と、普段の食材と調味料で作れるレシピブックを通じて、もう一度魚を身近に感じていただき、バランスの良い食習慣づくりの一助にしていただきたいと思います。
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