タニタの考える健康
2025.09.03
昨年の秋は全国的に気温が高くなりましたが、気象庁の発表によると今年も10月にかけて平年より気温が高くなる見込みです。 気温の高い日が続くと、食欲が落ちてしまう、疲れがたまってなんとなく体調がすぐれない……そんなことはありませんか? そこで今回は、厳しい残暑を乗り越えるためのポイントをご紹介します。
株式会社タニタ 管理栄養士 丹治 香理
食と健康に関する仕事がしたいと考え、2023年12月に入社。現在は、タニタをより多くの方に知ってもらうべくWeb関連の業務に従事している。
夏バテは夏の暑さや高い湿度によって、倦怠感や胃腸の不快感などの症状が現れます。近年では秋にも夏バテと同じような不調が現れる「秋バテ」にも注目が集まっています。
秋バテは夏の猛暑の長期化と厳しい暑さによる疲れ、夏から秋への季節の移ろいによる気温や気圧の急激な変化などが主な原因だと言われています。地球温暖化による気温の上昇と、エアコンの普及など現代の生活様式が複合的に影響し、より顕著に発症する傾向があると考えられています。
厳しい暑さを乗り切り、秋を健やかに過ごすためのポイントをご紹介します。
夏から秋の変わり目は暑い日もありますので、暑さに慣れておく「暑熱順化」をすることで夏バテ・秋バテ予防につながります。軽い有酸素運動やストレッチのほか、入浴時に湯船に浸かったりサウナを活用したりして、汗をかく習慣をつけることも効果的。
これらを数日から2週間ほど続けることがおすすめです。暑熱順化の効果を維持するため、適度に暑さに触れるようにしましょう。
暑いからといって短時間で大量の水分を補給すると、胃腸に負担がかかります。一方で涼しくなると水分補給が疎かになり、知らず知らずのうちに水分不足になっていることも。
からだの機能を正常に保つ上では、水分をこまめに少しずつ補給することが大切です。
免疫力を維持し、気候の変化に対応できるからだづくりに役立ちます。免疫力を高めるには、自律神経の働きを整えることが大切です。
具体的には、主食・主菜・副菜がそろった食事を取る、ウオーキングやストレッチなど適度にからだを動かしたり、心身ともにリラックスしたりする時間を作る、十分な睡眠時間を確保してからだを休めるなどがあります。
これらが相互に作用し合って健康なからだがつくられるため、どれか一つだけ気を付けても相乗効果が得られません。生活を振り返り、食事・運動・休養のバランスを取ることを意識して過ごしましょう。
参考文献:
・予防法,働く人の今すぐ使える熱中症ガイド,学ぼう!備えよう!職場の仲間を守ろう!職場における熱中症予防情報,厚生労働省
https://neccyusho.mhlw.go.jp/download/assets/pdf/guide_pdf03.pdf
・バランスの取れた熱中症及び夏バテの予防法の提案,髙田邦夫,航空医学実験隊報告,2024 年64巻1号p.1-15
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasdfaml/64/1/64_1/_pdf
・2024年秋(9月~11月)の天候,年・季節・各月の天候,気象庁
https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/seasonal/202411/202411s.html
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