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2023.07.24

希望する社員が、雇用契約から業務委託契約に切り替えて個人事業主(フリーランス)になって働く仕組み「日本活性化プロジェクト」を推進するなど、さまざまな働き方があるタニタ。一人ひとりが主体性をもって働き方を選択し、チャレンジを続けられる環境があります。 タニタで活躍するメンバーが今感じていること、目指しているものなどについてご紹介します。

株式会社タニタ 開発部 和智 湧斗
2016年にタニタに入社。2019年より日本活性化プロジェクトメンバーに移行。現在は移住先の長野から、開発部 生体科学課の一員として生体データの解析や体組成計などの商品企画の仕事に従事している。
私の業務内容は、商品開発のための生体データの分析がメインです。
「取得した体組成情報を、どのように体形データに活用するのか」を主なテーマとしています。
これまで手掛けている仕事で印象に残っているのは、体組成データを利用したゲーム機の開発です。自分の体組成をゲーム内のキャラクターの特性に反映させることで、「楽しみながら健康について考える」というコンセプトを実現しました。従来のタニタの商品・サービスとは違った角度から、健康にアプローチできたと思っています。
私は新卒で入社してから3年半後に、日本活性化プロジェクトに参加し、個人事業主に移行しました。当時は「幅広く何でもできるエンジニアになりたい」と強く思っていたため、外部と連携して仕事をしたり、タニタ以外の開発業務に広範囲で関わったりできる点が魅力的でしたね。
社員から個人事業主として働く形になった結果、自分がやりたいことに集中して取り組みやすくなりました。
例えば先ほどのゲーム機の開発も、日本活性化プロジェクトのメンバーとして参画しましたが、これは本来私が所属していた開発部の業務とは少し異なる取り組みです。個人事業主だからこそ、部署の壁を取り払って働くことができました。
一方で、個人事業主として独り立ちする大変さや難しさも実感しました。世間からは一人前のエンジニアとして見られますが、まだまだ自分には足りていない部分も多かったからです。
特に私は20代の頃、「自分一人でやらなければならない」という義務感を強くもっていて、なかなか周りに相談しなかったので、壁を乗り越えるのにはすごく苦労をしました。「何でもできます」と見栄を張ったところでパンクしてしまいますし、仲間もできません。
自分がどこまでやれるのかゴールを決めて、足りない部分はきちんと周囲の協力を仰ぐ。このバランス感覚が、とても大事ですね。
日本活性化プロジェクトは、私にとって大きなチャレンジになりました。やりたいことがあったら背中を押してくれるのは、タニタの良さですね。
これは、入社1年目のときから個人事業主になった今も変わりません。
当時、私は右も左も分からない新人でしたが、米国で開催される展示会への参加に手を挙げたら、抜擢してもらえた経験がありました。日本活性化プロジェクトも、社員の「チャレンジ」を歓迎するタニタの考えを強く体現しています。
もちろん責任は伴いますが、やりたいことに全力で取り組める環境が整っているのは、とても魅力的です。
私は個人事業主になったことをきっかけに長野へ移住しました。これも勤務形態にとらわれない日本活性化プロジェクトの働き方がなければ実現できなかったと思います。
プロジェクトの参加によって、就業規則の枠を超えて居住地を検討できたので、本当に地方で働けるかという不安よりも、どこで、どんな人と関わりたいかを前向きに考え、移住先を決めました。
長野県は移住が盛んな県で、地域の資源を使い、課題を解決するような個人事業主が多くいて、とても良い刺激を受けています。
これまでの経験も踏まえて私が仕事上で大切にしているのは、「自分を認めること」です。
個人事業主になる理由は人それぞれだと思います。私の場合は、このままではダメだ、もっとエンジニアとして力をつけなきゃという思いから、個人事業主になりました。そのため、できないことがあると自らを否定し、徐々に人との距離も取るようになっていました。
しかし、現在は、自分がやってきたことを振り返り、良い部分も悪い部分も認め、他者に自分を伝えることが重要だと考えています。一人で仕事をすることも多い個人事業主だからこそ、周囲とつながりを持って働くために、正直である必要があります。そうすることで、助けてくれる人や一緒に動いてくれる人が見つかります。
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