
タニタの考える健康
2026.09.23

近年の厳しい残暑の長期化は、人命や労働環境、経済活動に影響する深刻な社会課題となっています。 長引く暑さとうまく付き合うためにも、今から秋を見据えて継続的に熱中症対策をしましょう。

株式会社タニタ 管理栄養士 甲阪 絢佳
2014年入社。家庭用商品の営業担当を経て、タニタ食堂およびタニタカフェの店舗開発、企業や自治体で行う健康セミナーやコラム執筆等に携わる。
現在は広報活動や、異業種企業とのコラボ商品の開発等を行っている。
夏の間、からだは高温環境に適応しようと自律神経を酷使し続けています。暑さに加えて、季節の変わり目特有の激しい気温・気圧の変化への対応が重なることで自律神経のバランスが崩れ、「秋バテ」といわれる倦怠感や胃腸の不快感などの症状が現れます。
この状態では、気温上昇に対して血管を広げたり発汗を促したりする反応が遅れることがあり、結果として熱中症を発症する恐れがあります。
秋は空気が乾燥するため、無意識のうちに皮膚や呼気から水分が失われる不感蒸泄が増加するといわれています。朝晩の気温の低下から夏ほど喉の渇きを感じにくくなり、気づかないうちに脱水が進行している可能性もあるため注意が必要です。
軽い有酸素運動に加えて、入浴時に湯船につかったりサウナを活用したりするのがおすすめです。空調の効いた室内にいるだけでなく定期的な発汗習慣によって、急な気温上昇の時でも汗をかいて体温調節できるからだをつくります。
秋になるにつれて喉の渇きを感じにくくなるので、「起きた直後」「入浴の前後」「寝る前」など、コップ1杯程度の水分補給を意識してみましょう。特に就寝中や入浴中は、気づかないうちに呼気や汗で水分を失っているといわれています。
尿の色が濃く、量が少ない場合は脱水が起きている可能性が高くなります。お手洗いのついでに、チェックしてみましょう。水分を取るのが苦手な人は、スープや果物から水分を補給するのもおすすめです。
秋は夏の間に蓄積された疲れに加えて、気温や気圧の乱高下、学校・地域の行事などさまざまな要因が重なり、夏以上にエネルギーを消耗しやすい時期ともいえます。そのため日頃から「食事・運動・休養」それぞれの観点から生活習慣を整えてコンディションを維持することが大切です。
食事、運動、休養それぞれが相互に作用し合って健康なからだがつくられます。少しでも体調の異変やしんどさを感じたら無理せず「休む」ことを心がけましょう。
参考文献:
・熱中症環境保健マニュアル2022,熱中症予防情報サイト,環境省
https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php
・健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~,厚生労働省
https://kennet.mhlw.go.jp/home/
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